保険治療について
保険はどこまで?
肌の病気について、どこまで保険治療が適用となるのでしょうか。
生命を大きく左右することもないから、「保険はきかないのでは」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
保険がきかないとなった場合、治療費はとんでもない額になってしまいます。
そこで保険治療について、取り上げます。
健康保険の範囲
まずは、健康保険の範囲についてです。
基本的に病気や怪我の治療に関しては、保険適用内です。
他にも薬・ガーゼや包帯・精神療法や指導・在宅療法・入院も、健康保険で対処可能です。
健康保険の範囲外になるのは、医療に直接関係のない治療です。
例えば疲労回復・美容整形・予防接種・健康診断も保険適用外です。
またわざと怪我をして病院に行った時も、保険は適用されません。
わざとか偶然によって引き起こされた怪我かは、医師が診ればすぐにわかります。
ちなみに刑務所や少年院に収監されている場合も、保険適用外です。
保険がきくアトピーの治療
ではアトピー治療の場合、どこからどこまでが保険治療でまかなうことができるのでしょうか。
医師の診察を受けて内服薬・外用薬を処方し、予防のための生活指導を受ける分に関しては保険は受けられます。
こればかりは人にもよるのでハッキリ断言はできないものの、医師の指導をしっかり守った上で処方された薬をきっちりと使えば、アトピーは治るでしょう。
最近アトピーの治療として注目されている漢方も、保険がききます。
漢方は人に本来備わっている「治す力」を引き出し、アトピーなどの症状を改善する働きがあります。
副作用もなく体の負担も少ないため、1つの治療法として検討してみても悪くはないでしょう。
ただし漢方がいいかどうかは、アトピーの症状によって変わります。
担当医としっかり相談した上で、どうするかを決断して下さい。
保険がきかないアトピーの治療
アトピー治療の中には、保険がきかないものも含まれています。
代表的な所で言えば、新薬の使用でしょう。
アトピーの研究は驚くべきスピードで進んでおり、根本的な治療に結びつく新薬も次々誕生しています。
新薬を利用して、実際にアトピーが完全に治ったという方も少なくありません。
しかし保険がまったくきかないので、家計の負担はかなりのものです。
年間の自己負担が60万円になることもあり、アトピーとは別の何かが重くのしかかるのは明白です。
・保険の範囲内で治療は可能
基本的な治療に関しては保険適用となり、余程のことがない限りは治ります。
治りが遅い場合は保険適用外の治療に頼るのも手ですが、まずは担当医と相談して治療方針をどうするのかを決めるようにしましょう。